睡眠薬といえば文字通り眠りを誘発するお薬ですが、実際にどんな成分や効果で眠りを誘発しているのか皆さん考えたことはありますか?睡眠薬のことをもっと知ってみましょう。

睡眠薬のことどこまで知ってる?

居眠りの原因であり睡眠薬に応用されているメラトニン

メラトニンは、必須アミノ酸の一つであるトリプトファンから5-ヒドロキシトリプトファンを経て脳内の神経伝達物質として働くセロトニンを経て体内合成される化合物です。
メラトニンは、太陽の陽射しや強い光を浴びると分泌量が減少し、夜間には脳の視床下部から日中よりも多く分泌され、脳の視交叉上核のメラトニン受容体に作用する為に覚醒状態を維持出来無くなり、睡眠状態に入ります。
この眠りのシステムを人工的に引き起こすのが、メラトニン受容体作動薬と呼ばれる睡眠薬であり、副作用の少ない睡眠薬であり、類似した睡眠薬にはオレキシン受容体拮抗薬があります。自然な作用による睡眠薬なので、比較的催眠効果が弱いのが特徴です。
居眠りの原因には、疲労の蓄積などによる睡眠不足や貧血、血糖値の乱れに起因する低血糖状態、副腎疲労の4つがあります。
貧血は、酸素が脳に行き届かなくなり、エネルギーが生産出来なくなり、脳の活動が低下しやすくなります。結果として、一時的に脳の活動を休息させる事で酸素を確保します。
血糖値の乱れは、糖尿病患者の症状と考えがちですが、健常者でも糖質を摂取すれば血糖値が上昇し、血糖値を下げる為にインスリンが分泌され血糖値を安定させています。
しかし、低血糖の状態に陥ると脳は身体の危機として、一時的に意識を焼失させて、血糖値の安定を図ります。
副腎は、アドレナリンなどのホルモンを分泌させる臓器であり、アドレナリンは疲労やエネルギー不足を誤魔化す作用があります。
副腎疲労は、アドレナリンなどのホルモンの分泌量が減る為に、無理が出来ず居眠りの原因となります。
居眠り症状の中には、1次的に強烈な眠気に襲われる事から「眠り病」とも呼ばれているナルコプレシーという疾患があります。
ナルコプレシーは、居眠りの原因とされる貧血や血糖値の乱れが原因と考えられており、自己防衛本能として脳機能を低下させ睡眠状態になっています。